磯野貴理子さんが離婚を発表した。夫から言われたという「自分の子どもが欲しい」という言葉に、アエラ読者からさまざまな声が集まった。
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「急なんだけどさ」
タレントの磯野貴理子さん(55)が自身の2度目の離婚話を切り出したのは今月19日。レギュラー出演する「はやく起きた朝は…」の番組内だった。
磯野さんは2003年、マネジャーだった男性と結婚したが、09年に離婚。3年後、48歳のとき24歳年下の男性にプロポーズされ再婚。14年に磯野さんが脳梗塞を発症した際には献身的な介護を受けたと伝えられるが、結婚生活は7年で幕を閉じることになった。
多くの人の心をざわつかせたのは、磯野さんが夫から告げられたという離婚理由だった。
「自分の子どもが欲しい」
妊娠が難しい年齢の女性に向けられたこの言葉に、「残酷」「返す言葉がない」といった声がネットを中心に広がり、アエラが実施した緊急アンケートの回答は1日で100件を超え、最終的には128人の声が集まった。とくに磯野さんと同世代の女性たちからは、次のようなコメントが多く寄せられた。
「(磯野さんが)再婚したのは48歳のとき。その時点で子どもが望めないことは容易に想像できるはず。それを今になって言うとは。貴理子さんの気持ちを思うとつらいです」(46歳・子ひとり・既婚女性)。「パートナーに対してあまりにも非情な発言に、自分も一緒に打ちのめされた感じです」(49歳・子ひとり・結婚経験あり)
40代の初婚数は男女とも増えており、特に女性は00年から17年にかけて約3倍に。晩婚化が進むなか、「出産年齢のリミット」に直面する人は少なくない。46歳の未婚女性はこうつづる。
「とても悲しかった。私もそろそろ子どもが産めなくなる年齢。今回の件で、女性としての価値はないと突きつけられた気がしてショックでした」
不妊に苦しんだ人たちからの声もあった。1児の母である43歳の女性は言う。
「結婚すれば子どもはできるものと、思い込んでいる男性が多すぎます。不妊の原因は男性側にもあり得るし、妊娠の仕組みや卵子、精子の老化などは多くの人が知っておくべき。基礎知識がないために起きるすれ違いも多いのでは」