栗林さんはウイスキーの専門家だが、ウイスキーとの違いとクラフトスピリッツの魅力について聞いてみた。

「ウイスキーにハイボールという飲み方が定着したように、ボタニカルに漬け込むクラフトスピリッツも炭酸割りや水割りにすれば食中酒になります。糖質も低く、胃への負担も軽い。リフレッシュメントドリンクとして広がるのではと思います」

 話題のクラフトスピリッツ、色々飲んでみたいが、気になるのは少しだけ値が張るところ。

「がぶ飲みするものじゃないですよ。自分へのご褒美として、お気に入りを選んでほしい。クラフトの魅力は人にある。ハンドメイドだから、同じ材料でつくっても年ごとに味わいが変わるのも楽しみのひとつ。ハンドメイドのよさを、感じてほしい」(栗林さん)

 贅沢な食中酒として、自分だけのとっておきを見つけたい。

(編集部・澤志保)

AERA 2019年1月28日号より抜粋