馬場裕之(ばば・ひろゆき)/1979年、北九州市門司区生まれ。幼なじみの秋山竜次、吉本総合芸能学院(NSC)で出会った山本博とともにお笑いトリオ、ロバートを結成。テレビにライブに活躍中(撮影/写真部・片山菜緒子)
馬場裕之(ばば・ひろゆき)/1979年、北九州市門司区生まれ。幼なじみの秋山竜次、吉本総合芸能学院(NSC)で出会った山本博とともにお笑いトリオ、ロバートを結成。テレビにライブに活躍中(撮影/写真部・片山菜緒子)
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 北九州市には、同じ福岡県でも博多とは違う食文化があるという。同市出身のお笑いトリオ・ロバートの馬場裕之さんがその魅力を語ってくれた。

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 北九州市の食べ物といわれてまず浮かぶのが「ぬかだき」。イワシやサバなど青魚の煮魚なんですが、漬物に使うぬか味噌を一緒に炊くんです。サバの味噌煮ほど甘くなくて、塩分もやや強め。スーパーでお総菜としても売られてるし、居酒屋メニューにも必ずあります。家で作るときは各家庭のぬか味噌を使うので、家によって味が違うんですよ。僕の実家のぬか味噌には山椒が入っていたんですが、これがピリッとして、ぬかだきにしたときにもいいアクセントになるんです。自分でもぬかだきが作れるようになりたくて、8年ほど前、母親からレシピを教わってぬか床を作りました。

 その2年後にはお仕事でご一緒した浅田美代子さんから数十年もののぬか味噌を分けていただいて、僕のぬか床もグレードアップ! それ以降も、北九州の漬物名人のぬか床を参考にしたり、あれこれ試行錯誤しながら維持してます。

 北九州の味でもう一つ思い出すのは、「丸和前ラーメン」のおでんですね。丸和っていうのはスーパーマーケットで、その前に構えてるお店だから「丸和前ラーメン」。そのまんま(笑)。

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