算数は、大きく下記の7分野に分かれます。
(1)数の性質
(2)割合と比
(3)速さ
(4)図形
(5)水の深さと容積
(6)場合の数
(7)特殊算です
「割合・速さ・図形はどの学校でも出題されますが、よく調べてみると、図形でも「立体」は出題しない学校もあります。だったら、立体はたくさんやらなくても、最低限の基礎だけできればいい。また、速さの問題では、必ずグラフを絡めて出題してくる学校があります。だったら、グラフを絡めた問題は徹底的にやりこんだほうが点数につながります。こうやって頻出分野に特化した勉強をしていくこと、これが本当の志望校対策です」
ここで安浪先生がいう「頻出分野」とは、大問に出される問題のこと。
「多くの学校の算数では、大問1が計算、大問2が1行問題を集めたもの、大問3以降が1つのテーマを複数の小問で掘り下げていく問題、という構成になっています。大問2まではあらゆる分野から出題されることが多いので、基礎的な知識は必要です。基礎的な知識とは、例えば、模試でいえば正答率が70%以上いくような問題です。これに抜けがあってはいけませんから、問題集などを使って、基礎的な穴がないかチェックをしておく必要があります。もし、そのチェック項目と、志望校の頻出分野が重なるところがあったら、過去問をやるのをいったん止めてでもその分野のみ徹底的にやり直したほうがいいでしょう」