交通系ICカード(AER 2018年11月26日号より)
交通系ICカード(AER 2018年11月26日号より)
主要ポイントカード(AERA 2018年11月26日号より)>>電子マネーについてはこちら
主要ポイントカード(AERA 2018年11月26日号より)>>電子マネーについてはこちら
電子マネー(AERA 2018年11月26日号より)
電子マネー(AERA 2018年11月26日号より)

 近年、様々な場所でできるようになったキャッシュレス決済。都心の大学に通う女性(20)も、恋人であるFPのアドバイスを受けてキャッシュレス生活に挑戦することに。しかし、問題は数ある電子マネーの中から何を選ぶべきかということ。FPは次のようにアドバイスする。

【どれを選ぶ?主な電子マネー&ポイントカードを比較してみよう】

*  *  *

 交通系以上にどれを選ぶか悩むのは、買い物系電子マネーだ。スーパーやコンビニをはじめ小売店が発行しているものが主流となっている。利用者の視点でみると、特売の日や対象となる商品の違いから、複数のスーパーなどを使い分ける人も多いだろう。だが、そこは我慢。前出のFPが言う。

「利用する店を絞りなさい」

 冒頭の大学生は言い返した。

「特売を見過ごすなんて、もったいない……」
「店側も、そこはちゃんと心得ているよ」

 それを説明する前に。買い物系にも前払いと後払いがある。前払いのチャージは、交通系が駅だったように、発行する企業グループの店舗が中心になる。

 ナナコならセブン-イレブン、イトーヨーカドー、西武・そごう、セブン銀行などセブン&アイグループに属する店舗やATM、専用チャージ機を使う。登録したクレカからのオートチャージにも対応している。

 ワオンはイオン、ミニストップ、ファミリーマートの店舗やイオン銀行のATMが使える。オートチャージは、一部のカードでできる。

 買い物系の後払いは、事前チャージの必要がない。最初からクレカにひも付いており、利用代金はオートチャージ同様にクレカの請求に合算される。使い勝手はオートチャージも後払いも同じと言えそうだ。

 繰り返すが、買い物系の電子マネーは、いつも使う店を基準に選ぼう。セブンやヨーカドーが近くにあるのならナナコ、イオンならワオンだ。

 ナナコやワオンは母体がコンビニやスーパーだけに、大人の事情からか、系列外のチェーン店では使えないことがある。たとえば東急ストアはワオンに対応しておらず、ナナコはごく一部の店舗に限られる。日常の買い物で東急ストアを使うのならパスモと東急のポイントカードの2枚使いのほうがいい。

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