写真は商品全体が大きくはっきり写るように。傷などがあれば、それも正確に伝える(撮影/岡田晃奈)
写真は商品全体が大きくはっきり写るように。傷などがあれば、それも正確に伝える(撮影/岡田晃奈)
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ネットオークション・ネットフリマアドバイザーの川崎さちえさん
ネットオークション・ネットフリマアドバイザーの川崎さちえさん

 着実にユーザーを増やし、人気を集めているフリマアプリ「メルカリ」。しかし、使っていく中では困った事態に遭遇するもあるのでは。今回はフリマアプリなどで5千回以上の取引をしてきた「達人」である、ネットオークション・ネットフリマアドバイザーの川崎さちえさんに、自分の不用品を売るためのワザを聞いた。

【初めてでもすぐ売買! 四つの攻略術を達人が指南】

 日々膨大な数の商品が出品されるメルカリでは、出品してもほとんど人目につかず埋もれてしまうケースも少なくない。

 都内の会社員男性(30)は話す。

「説明文を頑張って書いても、閲覧数が1桁なんてことも。これじゃあ売れるわけがないと思ってしまいます」

 これまで、趣味で集めた時計など10点ほどを出品したが、1点しか売れていない。閲覧数は、出品した商品が何人に見られたかがわかる機能だ。

 川崎さんは、見られるための工夫が必要だと指摘する。

「まずは写真です。メルカリでは最初に表示されるのは写真1枚と価格だけ(スマホアプリの場合)。トップの写真でいかに目を引くかが大切なんです」

 といっても、川崎さんが商品写真を撮るのはスマホで、画像の加工もほとんどしない。

「商品全体が大きくはっきりと写っている写真を心掛けましょう。私は、日光が差し込んで明るく撮れる部屋の一角を“撮影スポット”に決めています。撮るのは光の状態が一番いい午前中。“場所”と“時間”を工夫するだけで、写真は驚くほどよくなりますよ」

「キーワード」も大切だ。検索されやすい言葉を本文中に盛り込むと見てもらいやすい。

「『いいね』が多いのになかなか売れない場合は価格を下げてみるのも手。1割以上値引きすると、いいねした人に通知されて再び注目されます(時間帯などで通知されないことも)。いいねが少なかったり、値引きしたくない場合は、いったん商品を削除して再出品すると新着商品の上位に掲載されるので人目につきやすくなります」

 自分で商品を発送するので、梱包も必要。そこを面倒に感じる人も多いが、川崎さんは「特別な資材を用意する必要はない」とアドバイスする。

「緩衝材は、アマゾンなど通販を利用したときのものを流用しています。外装は封筒でも、もらってきた段ボールでもなんでもOKですが、商品を袋に包むといいでしょう」

 段ボールに直接商品が入っているのは印象が悪いという。ホームセンターなどで安く売られている透明でパリパリした「OPP袋」に入れてから箱詰めすると好印象だという。

AERA 2018年9月10日号より抜粋