40代半ばを過ぎると、それまでの服が急に合わなくったと感じたことはないだろうか。それは、いわばミドルフォーティーの危機、略して“ミドフォー”の危機。スタイリストの石田純子さんに「着る服がない問題」を脱する「5つのセオリー」を教えてもらった。ポイントは「人の視線をうまく誘導すること」だ。
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●セオリー1 シルエット
着やせのテッパン「IとX」
ミドフォー以降の着こなしのテーマはひと言でいうと「着やせ」。服のコーディネートを考えるとき、「このスカートをはきたい」「あのニットにしよう」と“部分”で考える人が多いですが、一番大事なのは「全身のバランス」です。そこで知っておくといいのが「Iライン」「Xライン」の二つの基本シルエット。年代や背の高さに関係なくだれにでも有効です。
全体を縦長のシルエットにするIラインは、究極の細見えコーデ。Xラインは、ずんどうでお尻の大きい日本人の体形をカバーし、女性らしく見せてくれます。
Iラインの作り方はトップとボトムを同じ色でつなげるのがポイント。白のトップスとパンツで縦のラインを作り、その上にシャツワンピースを着せて額縁効果を。さらにブルーのロングネックレスで縦のラインを強調しています。
Xラインは上半身をコンパクトにし、ボリュームのあるスカートやワイドパンツをボトムスに持ってくる。リボンやベルトでウエストマークをするのもおすすめです。
バリバリ仕事をし、スッキリ見せたい日はIライン、仕事のあとに会食があるので、少しフェミニンに見せたいときはXライン、といった具合に、シーンによって使いわけてもいいでしょう。
●セオリー2 テイスト
甘辛ミックスで“こなれ感”
「こなれ感」「抜け感」など、最近のトレンドでは「着崩し」がキーポイント。ビジネスシーンでも、スーツをかちっと決めて着るのではなく、少し崩したほうがおしゃれに映ります。
店の着こなし相談でも「着崩し」についての質問はよく受けます。そんなとき便利な方法としてお伝えしているのが「甘辛ミックス」です。フェミニンな甘いテイストの服と、シャープな辛いテイストの服を掛け合わせます。