
今、カプセルホテルがラグジュアリーへと進化を遂げている。サイト「All About」のホテルガイドで年間250日はどこかに泊まっているというホテル評論家、瀧澤信秋さんに詳しく聞いた。
紹介するのは、豪華カプセルホテル「安心お宿プレミア」だ。瀧澤さんによれば、カプセルホテルはかつての「終電に乗り遅れたサラリーマン御用達」というイメージから急速に進化。リゾートっぽさや、豪華さを打ち出すところが増えている。「安心お宿系列はその路線の最先端を行っており、わざわざ泊まりに行きたくなる」とも。
ちなみにこちらも異業種参入組。経営するのは、スポーツ量販店「ヴィクトリア」の創業者が率いるニュートン・サンザグループで、カラオケ事業なども展開している。
ホテルのコンセプトは、ラグジュアリー+エコノミーで、寝具は高級ブランド「シモンズ」と共同開発。荻窪店では通常料金の4980円に500円を足せば40インチの大型モニター(通常24インチ)付きのルームも利用できる。一方、ソフトドリンクやみそ汁、朝食の野菜ゴロゴロカレーからマッサージチェアまですべてが無料だ。
大画面で映画三昧もよし、高級寝具でぐっすり睡眠+マッサージで至福のときを過ごすもよし。一人ひとりが自由に快適さをカスタマイズできる「究極のおひとりさまサービス」(サンザ安心お宿事業部、松田一宏部長)だ。
もう暑くても寒くても言い訳はなんでもいい。純粋なホテルステイ、楽しまなきゃ損損。
(編集部・石臥薫子)
※AERA 2018年9月3日号より抜粋