Zeebra(ジブラ)/東京を代表するヒップホップ・アクティビスト。1997年のソロデビューからトップとしてシーンを牽引し続ける行動力は他に類を見ない存在で、ジャンルや世代を超えて多くの支持を得ている。自身が主宰するヒップホップ専門ラジオ局「WREP」で平日の12:00~13:00「LUNCHTIME BREAKS」のMCを生放送で務める(撮影/写真部・小原雄輝)
Zeebra(ジブラ)/東京を代表するヒップホップ・アクティビスト。1997年のソロデビューからトップとしてシーンを牽引し続ける行動力は他に類を見ない存在で、ジャンルや世代を超えて多くの支持を得ている。自身が主宰するヒップホップ専門ラジオ局「WREP」で平日の12:00~13:00「LUNCHTIME BREAKS」のMCを生放送で務める(撮影/写真部・小原雄輝)
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緑が色濃く、肉厚で甘みも増す。黄色や赤のカラーピーマンも人気。豊富に含まれるビタミンCは加熱しても失われにくく、βカロテンは油で炒めると吸収が高まる(撮影/写真部・松永卓也)
緑が色濃く、肉厚で甘みも増す。黄色や赤のカラーピーマンも人気。豊富に含まれるビタミンCは加熱しても失われにくく、βカロテンは油で炒めると吸収が高まる(撮影/写真部・松永卓也)

 ヒップホップ・アクティビストのZeebraさんが「AERA」で連載する「多彩な野菜」をお届けします。1997年のソロデビューからトップとしてシーンを牽引し続け、ジャンルや世代を超えて多くの支持を得ているZeebraさん。旬の野菜を切り口に、友人や家族との交流、音楽作りなど様々なエピソードを語ります。

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 21年前から肉を食べるのをやめました。若い頃は超肉食で、ステーキ何百グラムにご飯を2杯、3杯。でもお世話になった先輩たちが肉をやめて、穏やかになるのを見て「この先、野菜と魚でいいかも」と思いました。僕もイライラしなくなった気がします。ヒップホップは米国の、治安が良くない土地で生まれた音楽。体制への反骨心や互いの主義主張をリズムに乗せてぶつけ合う一方で、根底にあるのは「ピース」な心。そんな哲学からか、ヒップホッパーにはベジタリアンが多いんです。

 で、連載初回はピーマンです。子どものころ大っ嫌いでした。青々として、独特の香りと苦みがあって。親は何とか食べさせようと小さく刻んでいましたけど。でもあるとき、「これはこういうもの」と思えた。ピザやピラフがピーマン抜きだと寂しいですよ。

 人間も、音楽もそう。オペラとか歌舞伎とか、自分の中にない要素でも「これはこういうもの」と広い視野で捉えてみると、意外に感動できる。あの感じを自分の音楽に持ち込めないかな、と曲作りに影響を受けることもあります。

AERA 2018年8月13-20日合併号