また、政治の師匠だった青木幹雄先生からは「君がいくらある分野ですぐれていても、だからこそ、先にそうでない人をみんな行かせて(出世させて)から君が行けばいい。君はみんなを待ってもまだまだ若いほう。そうやっていけば最後は皆がかついでくる」というようなことを教わったこともある。若いからこそ「耐えること」「待つこと」を覚えてほしいと言われていたんだなあ、とつくづく思う。

日本には時間がない、だから自分が力を持ちたいと常に焦っていた私は、これだけありがたいアドバイスをたくさんいただきながら、何一つ守れなかった。だが、今になって、あれだけの実績を持っていて、生き馬の目を抜く政界で権力者として健在である青木先生のことを思うと、あらためて人生の本質を突いた素晴らしいアドバイスの数々だったと振り返らざるを得ない。

そして、これからの人生に活かしていきたいと感謝の気持ちでいっぱいになる。得意淡然、失意泰然で淡々と、男の嫉妬に気をつけながら、「待つこと」「耐えること」に、「戦うこと」以上に価値を置いて人生を使い切っていこう。

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