「一言でいうと、ずれている。なぜなら、戸別訪問が足りないんですよ。戸別訪問を100軒もすれば、国民民主党では共感を呼べないことはわかるはずです」

 関さんはNHK記者を経て、14年の衆院選に民主党から初出馬(愛知15区)するも落選。前回17年の衆院選まで、6万5千軒の戸別訪問をしてきたという。

「委員会の最中でもスマホをイジったり、みんなネットニュースに反応しすぎです。ただ、ネットの意見はマジョリティーじゃない。僕らが相手にしなければならないのは、サイレントマジョリティー。毎日仕事をして、ネットに書き込んでいる暇はない普通の人たち。彼らの声に耳を傾けるのが大事。小池劇場と言われた前回の衆院選の序盤も戸別訪問で話を聞くと、『省エネルックのおばちゃん』程度の認識で、大きな影響が出るとは感じなかった」

 プロモーションビデオは、PR会社を経営する知人に頼み、制作したという。新党ゼロは「キラキラ過ぎない?」という意見もあったが、イメージを刷新する必要があると考えた。

 関さんは話す。

「国民民主党に合流します。新党ゼロに共鳴してくれた仲間と、党内に政権交代準備室のようなものを結成し、若手の意見を積極的に出していきたい」

 もっとも、関さん自身が考えた党名案もあった。「新党はやぶさ」。土の匂いがすること、スピード感があることがその理由だ。ただ、同僚議員に意見を聞くまでもなく、家族の評判が悪く、却下になったという。(AERA編集部・澤田晃宏)

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