有田氏は国生氏の発言について、改めてこう指摘する。

「国生さんのはロンブー淳さんが誤解をして十分調べもせずに言ったこととは次元が違う。投開票の前日だったし、あまりにもひどい。私の弁護士も『これは明らかな名誉毀損なのでやりましょう』と言ってきてます。江川紹子さんも今日、ツイッターで応援してくれているから、これから手続きを踏んで進め、彼女がちゃんとした対応をしなければ法的措置も当然やります」

 ジャーナリストの江川紹子氏は4月25日、ツイートで、「国生さんは、真実相当性があると弁明するのかもしれないけれど、ちょっと調べれば、自分の発言が真実でないことは分かるでせう。謝罪し、反省を示すのがよいと思います」「下関を『聖地』にしたのは統一教会。有田発言はそれを指摘し、問題視したもの。『根拠なく』述べたものでもない。一時期、小菅がアレフの聖地と化しているとの報道が相次ぎましたが、そうした報道が東京拘置所や周辺住民に対する誹謗中傷ではないことは言うまでもありません」と述べた。

 ところで、有田氏は今後どうするのか。

「山口の選対事務所には『もう一度、有田さんに出てください』という要望はいっぱいきているらしい。山口県だとしたら今度は衆院山口3区でしょうけど、まぁ、出ることはできますが、疲れますから、それはこれから考えます」

 有田氏の戦いを受け、安倍政治の検証はこれからも続くだろう。

(AERA dot.編集部・上田耕司)

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上田耕司

上田耕司

福井県出身。大学を卒業後、ファッション業界で記者デビュー。20代後半から大手出版社の雑誌に転身。学年誌から週刊誌、飲食・旅行に至るまで幅広い分野の編集部を経験。その後、いくつかの出版社勤務を経て、現職。

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