支援者に頭を下げる有田芳生氏
支援者に頭を下げる有田芳生氏

 有田氏は自民党以外の選択肢を示したかったという。結果、有田氏の得票率は31.27%。ここ最近の山口4区の次点の得票率と比べると、高かった。安倍元首相が2021年10月の衆院総選挙で獲得した8万票余りから激減させた。

「3人に1人は私に投票してくれたということ。2009年8月、民主党が総選挙で大勝し、自民党が下野した政権交代選挙のとき、私も東京11区から立候補し、自民党の下村博文元政調会長と戦いましたが、そのとき以上の盛り上がりだったので、全く悔いはないです」

 選挙中、有田氏は旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)と自民党政治家との癒着やアベノミクスの検証などを争点に掲げて戦った。有田氏が街頭演説で、「この下関って統一教会の聖地なんです。聖なる土地なんです」と語ったことが、騒動に発展した。

 この発言に対して、下関市出身のロンドンブーツ1号2号の田村淳氏(49)は4月19日、こうツイートした。

「僕は支持政党無しだが、下関がカルト教団の聖地という印象操作をした事にムカついてるし、有田芳生氏やその発言を支持した議員を心から軽蔑します。下関はそんな街じゃない」

 このツイートを受け22日、元おニャン子クラブで、タレントの国生さゆり氏(56)が反応した。

「淳くんの怒りは理解できる。根拠なくヨシフさん『聖地』とか言っちゃった訳だし、軽蔑するよ。考えなしにそういうこと口するする人、どこにでもいるよね。かけがえの無いものを独りよがりでけなす人。ノリで言っちゃうダメ人。選挙中なんのに軽率過ぎる。そんな事も考えられないほど、お花畑なのかな」(原文ママ)

 有田氏はノリで発言したわけではなかった。有田氏によれば、1941年4月1日、旧統一教会の創始者・文鮮明氏が釜山から日本にやって来て、日本に初めて足をつけたのが下関の港だった。また、教団の韓国人幹部は「下関は統一教会の聖地と同等」だと語っていたという。

 有田氏はことの経緯をこう語る。

「テレビで私の街頭演説を紹介してくれた中で、私の演説の一部を切り取って、下関は統一教会の聖地だと言うところだけが放送されたものだから、それに瞬間的に反応しちゃったのかもしれないですね。私の演説には前後があるわけで、ちゃんと聞いてくれたら下関はなぜ、統一教会の聖地で、自民党の癒着の原点かというのはわかってくれると思う。ロンブー淳さんはまぁ、いいんだけど、国生さゆりさんは悪質だね」

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