有村架純(30)といえば、清純で、素直で、どことなく素朴な少女を演じてきた人気女優だが、そんな彼女も30代になった。NHK大河ドラマ初出演となる「どうする家康」では、徳川家康の正室・瀬名(築山殿)を可憐に演じ、評判も上々だ。ただ、この瀬名という人物は史実では謀反の疑いで家康によって命が絶たれるという運命(築山殿事件)をたどる。有村が瀬名としてどのような結末を迎えるのか注目が集まっている。
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今回、有村の瀬名役を「これ以上ないハマり役」というのはテレビ情報誌の編集者だ。
「2021年のドラマ『コントが始まる』で演じた“自称・疫病神の中浜さん”しかり、有村には薄幸な女性役がピタッとはまる。18年のドラマ『中学聖日記』でも教え子と恋に落ちて学校を追われる女性教師を好演していました。けなげなのに不器用で、意図せずに逆境に立たされる女性が本当によく似合うと、ネットでも絶賛されました」
ほかにも、民放連続ドラマ初主演となった「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」(16年、フジテレビ系)、有村架純の名前を確かなものにした朝ドラ「ひよっこ」(17年、NHK)、東日本大震災をきっかけに出会う男女の生きざまを描いた「そして、生きる」(19年、WOWOW)など、有村は「運命に翻弄(ほんろう)されるけなげな女性」を好演し続けてきた。
そうした女性たちをリアリティーたっぷりに演じられるのも、有村本人の生い立ちと無関係ではないかもしれない。
「本人がトーク番組やインタビューで明かしていますが、有村は幼いころに両親の離婚を経験しています。小学校時代にはすでに他の家庭との違いに悩み始めたそうです。高校時代には自分が父親代わりとなって母や姉を支えていかなければと考えるようになり、女優を目指して芸能事務所のオーディションを受け続けたといいます。週刊誌報道によると、高校生のころは週6でアルバイトをして家計を支えていたそうです」(同)