「アメリカでは、SNSにアップする動画の撮影交渉も、自分たちで行いました。こういう条件なら撮ってもいいとか、この場合はダメとか、そういったやり取りをすべて英語でするのは、やはり難しかったですね。特に初めのころは『一番いい言い回しは何か』なんて考える余裕もなく、体当たりで乗り切る感じでした」

 語学の上達には、失敗にくじけないハートの強さも必要とされるが、川島さんいわく「ぼくは割とくじけやすいタイプ」とのこと。だが、アメリカで英語を話さざるを得ない場面を多く経験したことで、失敗を失敗のまま終わらせない術も学んだ。

「一生懸命話しているのにイラッとした顔で聞き返され、傷ついたこともあります。でも大切なのはそこで終わらせず、発音が違うのか、単語が間違っているのか、相手に聞いたり自分で考えたりして、修正すること。それで最終的に通じれば達成感が得られるし、自信もつきます」

 7カ月のアメリカ生活では、ネイティブがよく使うIt’s a piece of cake.(お安い御用だよ)、It’s not rocket science.(そんなに難しいことじゃないよ)のような会話フレーズも聞き取り、使いこなせるように。分からない言葉はその場で意味を確認し、疑問を残さない習慣も身についた。帰国後も会話や発音のレッスンは継続するなど、学習モチベーションは落ちていない。常に挑戦し続けることができるのは、ファンに新しいTravis Japanを見せたいからであると同時に、新しい何かをつかもうとしている自分自身を悲しませたくないからだという。

「怠け心を克服する秘訣は、誰かに見られているという意識を持つこと。ダラけた姿を見られるよりは、勉強している姿を見られるほうがよくないか? と自分を追い込みます。自分を見ている『誰か』は、ファンだったりメンバーだったり、自分自身だったり。 ちょっと変ですかね?(笑)。自分の部屋より食卓とかカフェで勉強したほうがはかどる感覚に、似ているかもしれません」

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