そこで、隣接する「栄養ケアスタンド」では、体内の有害金属やミネラル、健康や美容に悪影響を及ぼす糖化の進行度、さらには食生活から起こしやすい不調を推測する独自のボディーチェックに基づいて、その人に最適な栄養やサプリを助言する。
●有効性は必ずしも…
ブルーベリーが目に良いからと毎朝大量のジャムをパンにつけ、糖分過剰で糖尿病が悪化した、イチョウ葉が認知症に良いからと拾ったイチョウの葉をお茶にして飲んで有害成分のギンコール酸による副作用を起こした、というのは実際にあった事例だ。健康のための商品で健康被害が生じては本末転倒。成分だけを抽出して精製してあるサプリは使い勝手がいいとはいえ、適切なものを選び、適切な使い方をしなければ意味がない。
国立健康・栄養研究所が運営するサイト「『健康食品』の安全性・有効性情報」には素材情報データベースがあり、サプリやその成分の安全性、有効性を調べられる。よく売れているサプリの成分についても「調べた文献の中で見当たらない」
「さらなる検証が必要である」といった情報が掲載されている。
(ジャーナリスト・塚崎朝子)
※AERA 2017年4月24日号