ワーママの復帰は職場にとっても大きな分岐点となるのだ。

「一番大事なのは、ママ自身の心が揺れないこと。なぜ仕事をするのか、自分と社会にとっての両方の意味を考えてみて」
 前出の上田さんはセミナーなどでそうアドバイスする。最近多い声は「好きな仕事を続けたい」「生き生き働く姿を子どもに見せたい」「収入のため」など。社会にとっては「労働力の供給」のほか、「ロールモデルを示したい」という人も多いという。

「上司だけでなく、子どもに話すといい。まだ小さくて言葉を話さない子でも、分かっているし、聞いていますよ」(上田さん)

 何のために職場に戻るのか。考える時間はまだ1カ月もある。

(編集部・金城珠代)

■復帰までにやっておくこと チェックシート
<子ども>
□ミルクや哺乳瓶などに慣れさせておく
□アレルギーなど持病があれば医師に相談 ★
□小児科・夜間休日診療の情報を集める ★
□一時保育などで親子が離れる練習をする
□職場復帰後を想定した生活リズムで過ごす
□卒乳時期を考えて、準備をする

<職場・仕事>
□働き方(勤務時間)を考える
□通勤や移動時間を活用するためのIT環境を整える
□会社の両立支援制度を確認する
□最新の社内報などをチェックして会社の状況をつかむ
□上司や人事担当者と復帰前面談をする
□同僚に挨拶する
□復帰のために必要な書類を確認する

<家族・保育園>
□祖父母やファミリーサポートに子どもを預けてみる ★
□病児保育施設・サービスの登録 ★
□ベビーシッターサービスの情報を集める ★
□保育園の送り迎えのルートを実際に歩いてみる
□保育園と面談をする ★
□保育園グッズを準備する ★
□パートナーの仕事状況を確認する

※リクルートHDが提供する、妊娠・出産から職場復帰までをサポートするアプリ「カムバ!」の「やることリスト」をもとに、AERA部編集が作成

AERA 2017年3月13日号

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