掃除でも洗い物でも自分でやることで、一度リセットしてすっきりして次のスタートを切ることができる。私も自分の使った食器、仏様にお供えした食器はすぐ自分で洗い、拭いて元の位置に戻しています。また、出張して帰ってくると真っ先に荷物をほどいてすべて元の位置に戻し、それから休むことにしています。準備はこれからの予定を考えてワクワクしながらできますが、片づけは得てして面倒に感じることもあるでしょう。そんな時は「次の準備」「明日の準備」と考えてやるとよいと思います。洗い物や掃除を通じて生活にリズムが出ると体も心も気持ちよく、やるべきことをやって仕事に入ると気持ちに余裕が出て失敗も減ります。
今の世の中は楽をしようと思ったらいくらでも楽になれるし怠惰になる。そうすると心がすさんでしまいます。生活にたがをはめ、規則正しい生活を送れば心が清らかになります。30分早起きをして、5分間でも掃除にあてることを私はお勧めしています。毎日違う場所を少しずつ掃除すれば、週末に焦って大掃除する必要もありません。3カ月続ければ身につき、3年すれば一生続く習慣となるでしょう。
(構成/編集部・福井洋平)
※AERA 2017年2月13日号