コピーライター佐々木圭一さんささき・けいいち/1972年生まれ。上智大学大学院を修了後博報堂を経て、ウゴカス設立。著書『伝え方が9割』がベストセラーに(撮影/編集部・鎌田倫子)
コピーライター
佐々木圭一
さん
ささき・けいいち/1972年生まれ。上智大学大学院を修了後博報堂を経て、ウゴカス設立。著書『伝え方が9割』がベストセラーに(撮影/編集部・鎌田倫子)
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 常識やコミュニケーションの取り方に差がある上司世代と部下世代。双方が職場で気持ちよく接するにはどうしたらいいのか。「伝え方」のプロである、コピーライター佐々木圭一さんにその極意を聞いた。

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 あなたが職場の部下や上司とうまくいっているか、初めにテストをしてみましょう。あなたは、上司の子どもの名前を知っていますか。または、部下の彼氏、彼女の名前を知っていますか。ここで名前を答えられなかった人は黄信号です。

 コミュニケーションで大事なことは、相手のことをどれだけ考えられるか。「上司や部下の好きなことは何だろう」と想像したことがあるならば、子どもや彼氏、彼女の名前を相手に聞いたことがあるはずです。

 自分のルールだけで考えていると、想いが伝わらないことは多々あります。例えば、私の友人が新入社員と親交を深めようと「飲みに行かない?」と誘ったところ、「なぜですか」と真顔で言われ、非常に困惑したそうです。

 若い世代は、会社以外でも自分の個性を生かして自己実現をしたいと考えています。一方で上の世代は、会社は一種のファミリーだと考え、業務外でも飲みに行く。休みの日にも部下を家に呼んでバーベキューをしたいと思う人さえいます。それで部下も喜ぶと考えているのです。上も下も自分の考えが当たり前と思っているので、軋轢が生まれます。常識や考え方の違いは、コミュニケーションの違いとなって表れます。コミュニケーションは時代とともに変わっているのです。

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