彼女は日本より卵子凍結のハードルが低い韓国にも渡った。日韓のクリニックにいま、計約40個の卵子を保存中だ。卵子凍結はしたものの、出産を考えれば、あと数年でリミットが来ると認識している。
「まずは結婚ということはわかっているけど、こればかりはご縁もあるから自分一人ではどうしようもないですよね」
一方、卵子凍結は自分一人でできる。何もせずに「産めなかった」とは言えない。
「子どもができなかった時に、ここまでやったけれどダメだったという、あきらめる理由が欲しいのかもしれません」
※AERA 2015年4月20日号より抜粋