家事術や料理などの本を連発している勝間和代さん。昨年から活動の主軸をユーチューブに据え、ネット上で「カツマー」(勝間さんに憧れる女性)を生み出しています。ここ最近は、同性との交際、破局を公表し、プライベートでも多くの注目を集めました。10年来の付き合いである作家の林真理子さんが、勝間さんの今に迫ります。
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林:勝間さんには、10年ほど前にこのページに出ていただいたんですよね。
勝間:そうです。あのとき「エンジン」(エンジン01文化戦略会議=文化人のボランティア団体)に誘っていただいたんです。
林:そうしたら入ってくださって、そのあと重要メンバーになって、私は幹事長をやってますけど、いまや副幹事長になっていただき大活躍。ほんとにありがとうございます。
勝間:こちらこそ誘っていただいてありがとうございます。
林:今年は5月に岐阜でオープンカレッジを行いますけど、勝間さん、LGBT(性的マイノリティー)のことをちゃんとお話ししてくださるんですよね。お相手の方(LGBT活動家の増原裕子氏)との悲しいお別れのあとだから、ふつうだったら「あんまり話したくないことがあるからやめます」と言うと思うんだけど、ぜんぜんブレずに「この問題をきちんとやりましょう」と言って、ほんとにすごいなと思って。
勝間:私はある意味恵まれていて、LGBTというのは私の属性の一つであって、自分の中心課題として解決しようと思ってこなかったんですね。ところが、その問題ですごく困っている人たちがいるということが最近わかってきたので、余裕があるなら一緒に解決したほうがいいんじゃないか、ということなんです。
林:あのあとちょっと元気なかったから、みんなが「勝間さんってあんなにカワイイ人だったんだね」と言ってたんですよ。恋に悩んだり悲しんだりする勝間さんって想像できなかったから。
勝間:アハハハ。私、文化人類学とか、人間がどうやって進化してきたかとか、人間を動物とみなしたときにどういう恋愛をするか、どういう生殖法をするか、みたいな本を読むのが好きなんですけど、ハンサムな男性って実は婚姻相手とか配偶者に向いてないって知ってます?