林:私、20年前の引っ越しのときの段ボールが、そのまま開けないで積んであります(笑)。今は自分で片づけるんですか。
勝間:苦手な水回りとかは、週に1回だけ掃除の人に来てもらってるんですけど、それ以外は全部自分というか、正確に言うとルンバがやってます。自動掃除機が。
林:勝間さんは、女の人がどう生きるか、お金についてどう考えるかということをずっと書いたりお話しになってきたけど、そういう合理的な人から見て、家事ってくだらないものなの? それとも改革すべきやりがいがあるものなんですか。
勝間:私は非常に大事なものだと思ってます。たぶん仕事より大事で、家がきれいで、ごはんがおいしくて、毎日ぐっすり眠れてたら幸せなんですよ。それに対して仕事というのは、一定水準以上になると幸せってそんなに変わらなくなりますね。
林:ほぉ~、なるほど。洋服も、無駄なものは買わないそうですね。
勝間:服に限らず、持ち物は自分が覚えていられる以上は持たないようにしてるんです。どこにあるかがパッと思いつかないものは、ないのと同然なので。
林:洋服も捨ててから買う。
勝間:そうです。最近冬物を整理したんですけど、次の冬に使わないものはそのまま処分しました。最近はサブスクリプション(代金を払って一定期間使用する方式)で借りてます。エアークローゼットっていうんですけど。
林:そんなことができるんだ。
勝間:毎回3着ずつ2箱、6着送ってくれるので、それを2、3週間で返すんです。3着で月に9800円なので、ぜんぜん高くないんですよ。きょう着てるのは自分で買った服ですけど。
林:でも、それってほかの人も着てるわけでしょう?
勝間:べつに気にしない。クリーニングされて返ってきてるから。何がラクかって、スタイリストさんがこまかく指示してくれるんですよ。「これとこれを組み合わせて、これはウエスト・インしてください」「これはしないでください」とか。専門の人がちゃんと選んでくれて、組み合わせて送ってくれたほうが、私より間違いなくセンスがいいんで。