林:勝間さんを働く女性の神のように信奉する「カツマー」と言われる人たちって、都会に住んでAERAなんか読んでる高学歴の専門職の女性を想像するけど、やはりそうなんですか。「勝間塾」の人たち。
勝間:実際そういう人が多いです。ある程度の高学歴で、専門職の会社勤めの人か、企業経営の方が多いですね。でも、最近すごく裾野が広がってきて、主婦の方とか、事務員の方とかもたくさんいます。
林:10年前に、「林さんもちゃんとブログをやるべきです」と言われてブログをやり始めたんだけど、それやって本が売れるわけではないし、それどころか、写真をいろいろ使われたり、あげ足取りされて、すっかりイヤになってやめてしまいました。
勝間:私も去年の5月ぐらいからメインはユーチューブになってます。若い人はユーチューブしか見ないんです。ブログさえ見ないんですよ。
林 ユーチューブでいろいろ言ったりするわけですか。
勝間:そうです。本に書いたりブログに書くことをそのまましゃべってるだけの、3分から10分ぐらいの簡単な動画なんです。収録も自宅のリビングですし。
林:その分、テレビには出ないわけですか。
勝間:そうです。ユーチューブだったら一瞬で終わるんですよね、録画と編集が。
林:テレビがイヤになったのは、すごく時間がかかるからですか。
勝間:若い人が見ない。それが一番ですね。私がこのあと10年20年仕事をしていこうと思ったときに、若い人が見てないメディアで仕事をするのはリスクが高すぎる。ユーチューブだと若い人が見てるし。
林:私がもしユーチューブをやるとしたら、何をしゃべればいいんだろう……。私の好きな本とか、感動した本とか、最近この本がよかったなんていう話はしてみたいな。
勝間:みんな聞きたがると思いますよ。本のエピソードとか、どうやってこの本ができあがったとか、『西郷どん!』の裏話とか。
(構成/本誌・松岡かすみ、編集協力/一木俊雄)
>>【後編】『勝間和代「政府はそこまで頑張ってない」少子化の一番の問題点とは?』に続く
※週刊朝日 2020年3月20日号より抜粋