年末年始に同窓会に参加した人は多いはず。なかには、自慢話ばかりで行きたくないという人もいる。でも、うまく活用すれば、人脈が広がり心も若返る。楽しむための「べからず集」を守れば大丈夫。
同窓会に行きたくないという理由として、自慢話を聞かされることを挙げる人もいる。一人ひとりがちょっと気をつければ、みんなが参加しやすくなる。
下記の「やってはいけない七カ条」を見てほしい。当たり前のことのように思えるが、久しぶりに再会した勢いで、思わずやってしまっている人も多い。
特に自慢話は、相手が普通に聞いてくれていても、心の中では不愉快に思われていることもある。同窓会の良さは、会社などの上下関係を離れて打ち解けること。容姿や年収、結婚や子どもの有無などは、人によっては負担を感じるテーマ。相手が困るような話題はできるだけ避けよう。
同窓生だからといって、気を許しすぎるのもアウト。よく知らない人とメールや電話番号を交換したところ、押し売りや勧誘活動で迷惑したという事例もある。こうした点さえ押さえれば、それぞれが自分なりに楽しめばいい。
開きたくてもきっかけがなかったり、幹事役がいなかったりすることもある。そんなときは、同窓生をつなぐお店やサービスを利用するのも手だ。
「人と人のつながりは大きな財産です。その架け橋になれたらいいなと思っています」
東京・新橋の九州郷土料理店「有薫酒蔵」の女将の松永洋子さんはこう話す。店内には出身高校への思いが詰まった「ノート」が所狭しと並ぶ。高校ごとに名前や卒業年、連絡先などが書き込まれていて、その数は全国の高校の約6割に当たる3200冊余りに達する。このノート目当てに来店する人もたくさんいる。
きっかけは、約30年前、福岡県の久留米大学附設高校出身の常連客から、「上京した者同士が近況報告できる方法が欲しい」と求められ、一冊のノートを置いたこと。以来、九州地方の高校から増え始め、東京や神奈川、大阪や名古屋などに広がっていった。