料理研究家の黒田民子さんが教える「家つまみでひとやすみ」。今回は「トマト雑煮」。
【写真】「トマト雑煮」を作る時のワンポイントアドバイスはこちら
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新年あけましておめでとうございます。本年も簡単でおいしいレシピをたくさんご紹介していきたいと思います。
さて、今年早速ご紹介したいのは、トマト雑煮。無塩のトマトジュースでミネストローネを作り、そこにお餅を投入するのです。お正月のオーソドックスなお雑煮に、そろそろ飽きてくる頃ですからね(笑)。
まず、ベーコンや野菜類は粗く刻んでおきます。細かく刻んでおいたほうが確かに食べやすいのですが、やはり口を動かして噛み砕くことは、大切なこと。噛むという行為は脳への刺激にもなると言われていますから、食材は噛み応えのある大きさに切ることをおすすめします。
オリーブオイルでプチトマト以外の材料を炒めたら、そこにトマトジュースと水を入れてミネストローネを作ります。そしてプチトマト、お餅を順番に入れてできあがりです。ベーコンの塩味が利いていますから、味を最後に調えるときは、本当に少しの塩を加えるだけでいいと思います。塩分控えめのスープとたくさんの野菜を味わいながら、トロトロのお餅も召し上がれ。
新年の“無病息災”メニューとして、ぜひお試しください。
(構成/赤根千鶴子)
■トマト雑煮
【材料】(2人分) 無塩のトマトジュース200ml、水100ml、切り餅2個、ベーコン30g、玉ねぎ30g、人参20g、セロリ80g、プチトマト4個、塩・黒胡椒少々、オリーブ油適量
【作り方】(1)ベーコンと野菜類(プチトマト以外)は幅1cmくらいを目安に粗く刻む。プチトマトは半分にカット。切り餅は焼き目がつくくらいまで焼く。(2)鍋を中火にかけ、オリーブ油を熱し、ベーコン、玉ねぎ、人参、セロリを炒め、トマトジュースと水を加え5分ほど煮たらプチトマトも加えひと煮立ちさせ、餅も加える。塩と黒胡椒で味を調え、ふたをして火を止める。
【ワンポイントアドバイス】ベーコンも野菜も食感を楽しめるよう、細かく刻みすぎないこと。
※週刊朝日 2020年1月17日号