

漫画家&TVウォッチャーのカトリーヌあやこ氏が、「みをつくし料理帖スペシャル」(NHK総合 前編は12月14日[土]、後編は21日[土]いずれも21:00~)をウォッチした。
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大坂から江戸に出てきた天涯孤独の少女・澪(黒木華)が、苦労の末、一流の女料理人になる物語。
人気時代小説が原作の本作は、2017年に連続ドラマで放送。今回は前後編のSP版になる。とにかくこのドラマに出てくる料理が美味(うま)そうなんだ。
「猫またぎ」と江戸っ子に馬鹿にされた戻り鰹(かつお)の時雨煮を、ご飯に混ぜて大繁盛させた「はてなの飯」。海老(えび)や銀杏(ぎんなん)、ユリ根が入ったとろとろ茶わん蒸し。ほろ苦い蕗(ふき)ご飯に、寒鰆(かんざわら)の昆布締め。どれも丁寧な下ごしらえで作られる和のメニュー。ああ、江戸に行きたい。江戸の「つる家」で一杯やりたい。
口にすればたちまち皆に笑顔をもたらす澪の料理。そんな澪の思い人は、「つる家」の常連客・浪人の小松原さま(森山未來)だ。
澪の料理に的確な助言を与え、迷いを取り除いてくれる男。その正体は、将軍徳川家斉からの信頼も厚い御膳奉行・小野寺数馬。
もう、この小松原さまが澪のことを「下がり眉」と呼ぶ瞬間のイケメンカウンター、MAX突破ですよ。からかわれて恥じらう澪の下がり眉が、これまた「眉毛描かれちゃった犬」みたいな文句なしの可愛さで。