放送作家でコラムニストの山田美保子氏が楽屋の流行(はや)りモノを紹介する。今回は「ティファニー@キャットストリート」。
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「キャットストリート」と聞いて62歳の私が思い出すのは、「CREAM SODA」「ピンクドラゴン」「原宿ゴールドラッシュ」の「故・山崎眞行さん」、そして「ブラックキャッツ」だ。
新卒でTBSラジオの仕事を始めた頃も、数年後、放送作家になった頃も、度々取材させていただいた。昔話を書こうとすると、それだけで終わってしまうので、またの機会にする。
正式名称は「旧渋谷川遊歩道」。なぜ「キャット~」と呼ばれだしたのかには、「猫の額ほどの狭さ」「猫がたくさんいる」、ロックバンド「ブラックキャッツ」が誕生したからなど諸説あるが、「ブラック~」からまた冒頭の昔話に戻ってしまうので、これぐらいにする。
表通りと比べると小規模だが、独創的なハイファッションの店舗が立ち並ぶ閑静な裏通りはいま「裏原(宿)」とも呼ばれている。今年4月、「キャットストリート」に日本初のコンセプトストアをオープンさせたのは『ティファニー』。その名も「ティファニー@キャットストリート」だ。
これまた古い話で恐縮だが、「ティファニー」と言われて思い出すのはバブル期のクリスマスプレゼント。男性が百貨店の『ティファニー』に殺到しすぎて「売り切れ証明書」が出たとか出ないとか。買いに行ったことを彼女に示すためだ。
あれから30年。『ティファニー』は再ブームを迎え、「ティファニーT」は大ヒット。若返りを見せている。