作品に「ガーちゃん」と「ギー」役で出演した声優の田村睦心さんも、こう11月4日にツイート。

「バジャをみてくれた感想をツイッターでみてて涙出そうになっている…!! 観てくださってありがとうございます! バジャ大好き」

 多くの人たちの心を揺さぶったこの作品。NHKでは「世界に届けたい」という思いに応えるべく、国際放送でも流す予定だ。NHKワールドプレミアムでは12月25日午後8時30分から、NHKワールドJAPANでは12月28日午前0時30分から予定している。

 京都アニメーションのオンラインショップでは、11月17日まで「バジャのスタジオ」のブルーレイの予約を受け付けている。ホームページによると、12月上旬の発送予定(税込み3300円)で、購入特典として絵コンテレプリカが付くという。

 また、11月4日は、「バジャのスタジオ」に続いて、弓道に打ち込む高校生の青春を描いた「ツルネ ―風舞高校弓道部―」の1話も再放送された。NHK総合で2018年10月から19年1月にかけて、全13話が放送されたものだ。

 ツルネのスーパーバイザーを担当したのは、犠牲になった武本康弘さん。武本さんは、「らき☆すた」の監督を務めるなど、京都アニメーションを代表する制作者の一人だった。

 NHKは改めてツルネの全13話を一挙再放送する。NHK総合で12月1日午前1時5分から1~7話、12月2日午前0時40分(関西地区は午前1時10分)から8~13話。

 再建を目指す京都アニメーションは、当面は「劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン」の制作に集中するという。八田英明社長は11月2日の追悼式典で、「世界の中の日本の京都の会社として、これからも世界中の人たちに夢と希望と感動を育むアニメーションを届けたい」と述べた。ファンとしてはその言葉を信じて、新たな作品を待ち続けたい。
(本誌・多田敏男)

※週刊朝日オンライン限定記事