一方、織田氏の所属事務所は「指導方法をめぐってではなく、織田氏が学校の方針を踏まえて変えようとしたらあるコーチと衝突してその人から嫌がらせなどを受けていた。織田氏は十分に学生指導の時間はとっていた」と反論する。
織田氏は選手たちがもっと学業を大切にすることを提案していたという。
アイススケート部はフィギュアとスピードの両競技で活動、織田氏が監督、正式委託のコーチが男女一人ずついるほか、外部コーチが複数いる。織田氏と衝突したコーチとして、宮原知子、紀平梨花らの指導で国際的に高い評価を受ける濱田美栄コーチの名前が報じられた。織田氏の退任は「関大スケート部の女帝」とも報じられた濱田コーチとの確執が引き金になったのか。
関大の芝井敬司学長は4日、「事態を適切に収拾できなかったことを深く反省しています」とHPでコメントを出した。ここは、織田氏の美しいジャンプと同様、しなやかな着地による決着を期待したい。(粟野仁雄)
※週刊朝日 2019年10月18日号