2017年の監督就任で抱負を語る織田信成氏。志半ばでの退任となった (c)朝日新聞社
2017年の監督就任で抱負を語る織田信成氏。志半ばでの退任となった (c)朝日新聞社
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 バンクーバー五輪(2010年)のフィギュアスケートで入賞した織田信成氏(32)が、母校の関西大学のアイススケート部監督を退任したことについて大学側が伝えた「多忙のため」という辞任理由を9月29日、自らのブログで否定、「リンク内で嫌がらせやモラハラ行為があったため今春から体調を崩し、リンクに行くことができなかったため」などと公表した。

 ブログによると、織田氏は7月に大学側と話し合ったが、大学が調査結果を伝えてこないことを不誠実に感じ、辞任を決めたという。大学は9月9日に「織田氏が監督としての時間が十分に取れないと申し出た」として辞任を報道発表していた。織田氏は「事実とは違う内容が関大側から発表され、精神的に耐えられず、自分で説明することとなりました」とした。

 関大のHPの説明では「織田氏から指導方法などに関する強い要望があった。複数の関係者に聞き取りをして織田氏の体調などを考え、検討していた中、辞任の申し出があった」とする。取材に対し広報課は「取材してきたマスコミさんが『忙しいんでしょうね』と言ってきて、そんなやり取りをしていたら『多忙を理由に』と報道された。発表文書では『多忙』とは書いていない」と説明、「要望の内容については言えない」とした。

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