三浦:そうですね。撮影は去年のゴールデンウィークのころだったんですけど、1カ月弱ぐらい行ってました。それから1年半ぐらいたってるんで、やっと公開という感じです。
林:仙台って中途半端に都会で、遊ぶところもそんなに……。
三浦 遊ぶというよりかは、そのあとに「キンキーブーツ」の再演も控えていたので、毎日のように一人でカラオケ行って発声の自主練してました。
林:そうなんですか。夜、お酒飲みに行ったりはしなかったんですか。
三浦:飲むときもありましたよ。自主練が終わったあととかに。
林:多部さんとか皆さんとは仲良くなったんですか。
三浦:もともと多部さんとは2回共演(映画「君に届け」、ドラマ「僕のいた時間」)してるので、コミュニケーションはとれるんですけど、「斉藤さん」を演じてくれたこだまたいち君とか、ボクサー役を演じてくれた成田瑛基さんとかと飲んだりしましたね。
林:主役って大変でしょう。公開されて観客動員数とか興行収益とかの数字が出てくると、気になっちゃいません?
三浦:もちろん気になりますけど、僕たちを雇うのはプロデューサーや監督なので、自分がどれだけ要望に応えられるような芝居をするかにかかってきますから、あまりそうした数字は気にしないようにしてます。
林:三浦さんと伊坂さんがタッグを組んでるし、斉藤さんも音楽でからんでるし、きっと話題になると思いますよ。奇をてらったり派手な展開もないけど、すごく丁寧につくられた映画という印象があります。「ふつうの青年のささやかな幸せ」みたいな感じの映画ですよね。高校生の男の子たち、女の子たちもみんな可愛いし。
三浦:ありがとうございます。
(構成/本誌・松岡かすみ)
※週刊朝日 2019年9月27日号より抜粋