放送作家でコラムニストの山田美保子氏が楽屋の流行(はや)りモノを紹介する。今回は、『パナソニック』の「ボディトリマー」【ER−GK80】。
【写真】男性芸能人が指名買いしているという「ボディトリマー」がこちら
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男性の美容関連に対する消費意欲は高まるばかり。「リクルートライフスタイル」がまとめた15~39歳の男性メイクの意識調査で、直近1年間のメイク用品の平均購入額が1万105円とあった。回答した男性たちは女性に負けず劣らず美意識が高いと思われるが、それ以外の一般男性が、メイク用品とスキンケア用品、さらにはグルーミング用品について区別できているかどうかはおおいに疑問である。
さて、「グルーミング」というワードを流行らせたのは、『POPEYE』(マガジンハウス刊)と記憶する。1990年には「世界で初めての『男の脱毛ブック』」=『男だってきれいになりたい―こころと身体の新グルーミングBOOK』が発売されたのだ。
当時、髭以外の体毛を剃るのは男性アイドルぐらいだった。あと、有名なのは競輪選手か。落車でケガをした際、脛毛があると治療しづらいので、彼らはツルツルに毛を剃って、さらにピカピカになるまでクリームを塗っているのである。
現在公開中の香取慎吾主演『凪待ち』でも、競輪のレースシーンが何度も出てきて、「ホントに競輪選手の脚はツルツルだ」とガン見してしまった。
そうした男性アイドルやアスリートのみならず、近年の男性芸能人の多くは、ファッションの一環として、全身ツルツルの人が多い。