――ご自身で監督をしてみたいと思いますか?

「監督の女性比率はたった7%なの。なぜ男女同数ではないのかと思う。男女の差があまりに大きすぎる。別に監督になるために筋肉が必要なわけでもないし。ベターな状況の国もあるけれど、フランスでさえ男女監督の比率は半分からはかけ離れいている。アメリカを含め他の国では、フランスよりずっと悪い状況だわ。恥ずかしいくらい。私は16歳の時に、ペデロ(アドモドバール監督)にいつか私も監督したいと宣言した。彼も言ったわ、本気でそう感じているならやるべきだと。勇気が湧いたらいつかやりたいと。今のところレギュラーで短いコマーシャルを何本か監督して、あとドキュメンタリーも作ったのよ」

――監督としてどんな作品を作ってみたいですか?

「スペインの片隅にあるような物語、でもテーマは大きくて人間関係について。アクション映画や戦争映画には興味はないわ」

――meToo#ムーブメントに力つけられましたか?

「私は育ててくれた女性に力つけられたの。母は私のような仕事をしているわけではないけれど、母のことをとても尊敬しているの」

――最近のスペインにおけるナショナリズムの盛り上がりについてどう思いますか?

「インタビューで政治については触れないことにしているの。ただお互いを尊敬し受け入れることが大切だと思う。それは人間として基本的な考え方だと思う。どんな人にたいしても尊敬を払うこと。未だに私たちはそういったことについて話し合わなければならないのは、恥ずかしいことだと思う」(取材と文/高野裕子)

※週刊朝日オンライン限定記事

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