さまざまな種類のサプリメント
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サプリメントを摂る目的/摂っているサプリメントの種類 (週刊朝日2019年6月7日号より)
サプリメントを摂る目的/摂っているサプリメントの種類 (週刊朝日2019年6月7日号より)

 超高齢化社会を迎えて、関心が高まるサプリメント。現役の医師は何のために、どんなサプリを摂っているのだろうか。メドピア社協力の医師300人アンケート第2弾の結果を詳報する。

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 東京都の会社員アキオさん(48歳)は、毎朝、ビタミンCとマルチビタミン、亜鉛を、ドコサヘキサエン酸(DHA)とエイコサペンタエン酸(EPA)が入ったドリンク剤で流し込むのが日課だ。スポーツクラブで汗を流した後にも、アミノ酸の顆粒を摂る。

「DHAとEPAは、健康診断で中性脂肪が高いと言われてから、ずっと飲んでいる。ビタミンは日焼けのダメージを防ぐためで、亜鉛は日々の活力(笑)」

 とサプリメントを摂る理由を話すアキオさん。「サプリメントのない生活は考えられない」という。

 超高齢化社会を迎え、健康への意識の高さからサプリメントを摂取する人は多い。日本通信販売協会サプリメント部会の調査では、最近1年以内にサプリメントを摂っている人は4割。年齢が高いほど摂る頻度や種類が増えていた。

 現役の医師は何のためにどんなサプリメントを摂っているのだろうか。医師向けコミュニティーサイトを運営するメドピア社の協力を得て医師300人へのアンケートを実施した。

 サプリメントを「摂ることがある」と答えた医師は113人(36%)。一般の人を対象にした先の調査とあまり差がなかった。

 気になるのは、その中身。種類ではビタミン類が圧倒的に多く約半数。ミネラル、アミノ酸・タンパク質、ビフィズス菌・乳酸菌が続いた。「ビタミン類を食事で摂れないとき、飲酒を多くするとき」(40代女性・産婦人科)、「風邪のとき、ビタミンC」(30代男性・放射線科)などだった。

 摂取する状況で興味深かったのは、「ランニング後にアミノ酸」(50代男性・腎臓内科/透析)、「タンパク質を筋肉トレーニングの後」(30代男性・小児科)など、運動の前後に摂るという回答。ほかに、専門の領域に関連したサプリメントを摂取する医師もいた。「老化予防と抗酸化作用を期待して、アスタキサンチンとルテインを摂っている」(40代男性、眼科)、「ビタミンB1を。お酒を飲むことが多いので」(50代男性、総合診療)、「美白目的にビタミンCを」(40代男性、皮膚科)などだ。

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