王子様のようなルックスに、180センチの高身長。スターのオーラをまといながらも、気取ったところがまるでないのも大きな魅力です。EXILEのヴォーカル、TAKAHIROさんの今に、作家・林真理子さんが迫ります。
【写真】登坂広臣と華麗なツーショット!週刊朝日の表紙を飾ったTAKAHIRO
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林:TAKAHIROさんはオーディションでEXILEに参加したんですよね。
TAKAHIRO:はい。僕は歌の学校も行ってないですし、オーディションで受かった馬の骨みたいな感じです(笑)。
林:オーディションに応募したのは何人ぐらいだったんですか。
TAKAHIRO:約1万人です。プロ、アマ問わずのオーディションで、各地で開催していたのですが、僕は第1次選考を東京会場で受けました。いろいろなタイプの方が受けに来ていましたね。
林:すごそう……。
TAKAHIRO:地方(山口県生まれ、長崎県育ち)から東京に出てきた田舎者として、「ナメられたくない」みたいなところと、EXILEのヴォーカルの座を勝ち取りたいという想いもあったので、張り合っていたのかもしれないですけど、全員がそうだったと思うので、あのときは会場がちょっと異様な空気になってましたね。
林:オーディションでは最終的に何人ぐらい残ったんですか。
TAKAHIRO:6人残って、最終オーディションが武道館だったんです。大勢のお客さんの前で歌うのが最終オーディションだったという。
林:ほぉー、お客さんの反応を見て決めたんですね。
TAKAHIRO:そうです。リハーサルもEXILEメンバーと一緒にやって、一つのライブとして成立させて、その中から一人が決まるという。
林:そのときの緊張たるやすごかったでしょう。武道館だし。
TAKAHIRO:もう下半身の感覚がなかったですね。武道館ってすり鉢状で、お客さんがいっぱい入ってるんですけど、全員が近いんです。見たことない光景でした。
林:で、結局、優勝してEXILEの新メンバーになったわけですね(2006年)。メンバーの皆さんとは、会ってお食事したりお酒飲んだりするんですか。
TAKAHIRO:そうですね。あとはメンバー会議といって、メンバーと主要スタッフが集まって、月に2回ぐらい会議をするんです。