放送作家でコラムニストの山田美保子氏が楽屋の流行(はや)りモノを紹介する。今回は、サベックスの「リップクリーム」。
【写真】プロも常備するというサベックスの「リップクリーム」がこちら
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テレビ局のメイク室で男性出演者が使うモノというのは、女性のそれに比べて10分の1、いや、それ以下かもしれない。
まず、男性出演者の中には、ドーランを塗るのを躊躇(ちゅうちょ)する人が意外に多いし、メイク室の洗面台で顔を洗っても、その後、化粧水もつけないで整髪のためだけに鏡の前に座る人もいる。
一方、外回りを担当するリポーターさんやアナウンサーの中には必ず局に立ち寄ってドーランを塗ってから現場に向かう人も。
そんな両極端のタイプが共通で使うモノといったら、ドライヤー、髭剃りに鼻毛カッター、そして、リップクリームではないだろうか。
メイク室は多くの出演者が出入りするので、スティックタイプのリップクリームはほとんど置いていない。どんなにガサツな人でも、誰かの唇を何往復もしたであろうそれを戸惑いなく使用することはないからだ。
もし、そんな人がいようものなら、メイクさんが飛んできて、スティックを取り上げ、ティッシュペーパーでクリームの表面を拭ってから渡してくれるだろう。
スティックタイプの代わりに置いてあるのは、ジャータイプのリップクリーム。なかでも、青いキャップの「サベックス」は男性出演者にも人気だ。