「基本的には、(ファンとAKBグループメンバーがつながることは)ほとんどないと思う。ただ、若い子で10代からやってきてチヤホヤされ、しかも地方だと、ファンの年齢層が若くなる。秋葉原ではファンの年齢層が割と高めで生粋のオタクの方が中心ですが、地方だと、若くてイケイケな、(メンバーにとって)格好良く見えるファンがたくさんいる」(手束さん)

 AKBグループでは過去に、メンバーがファンと出待ちをきっかけに親しくなり、研究生への降格処分を受けたこともあったという。メンバーの人数が多いということもあり、スタッフが管理しきれていないのが実情なのだろう。本来ならメンバーに教育をすれば、とも思うが、「暗黙のルールという感じで、改めて(ファンとの距離感とか)教えてもらうことはなかったですし、口酸っぱくしてスタッフさんから言われることもなかった」(手束さん)という。

 一方で、手束さんは運営側に気に入られている“推されメン”と冷遇されている“干されメン”の格差問題を主張する。SKE在籍当時、自らは“干されメン”だったという体験を元にこう指摘する。

「運営側は選抜された推されメンにしか目を向けないですよね。どうしても、忙しいですし、遠征とかで一緒にいる機会も推されメンとは多いですし。推されメンの子達と、干されメンの子達の(対応や気持ちの)差が開いていく。皆、野心強いと思いますし、選抜だけを目指してやっている。私もそうでした。その選抜に入っている子が不真面目ぽくやっていると、『私はこんなに真面目にやってるのに』となる。今回の一件で、劇場支配人が女性の方に変わりましたが、人数も多いですので、メンバーたちにもっと寄り添ってもらえればいいなとは思います」

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