自宅前で襲われた山口が“別のメンバーの部屋から男が出てきた”と訴えたことから、改めて注目されたのが、「ファンとアイドルの距離感」だ。
もともとAKB48グループは、気軽に会いに行けるアイドルというコンセプトだったはずだが、同じグループであるNGT48の場合はすでに気軽に会いに行ける、を通り越して、親密になれるアイドルだったのだろうか。
AKBグループの一つで、名古屋を拠点にした「SKE48」の元メンバーである手束真知子さんは、今回の事件の背景には、地方という側面があると指摘する。
「SKE在籍当時に寮に住んでいました。私がいた時にはこの様なトラブルはなかったんですが、裏で『どこに住んでいる』とか出回っていたりしていたみたいです。東京と違って、地方の場合だと、本当に狭い。東京だったら、例えば、移動の際には東京駅があったり、秋葉原、原宿、新宿があったりと色々ありますが、地方だったら駅が決まっている。私たちは名古屋に住んでいたので、絶対に名古屋駅を使って帰る。だから、名古屋駅にいたらメンバーには絶対に会えるんですよ。すごく狭いし、情報とかが漏れやすい」
今回のNGT48のメンバーらも新潟市内のマンションを寮としていたようだが、地方となると、条件に適したマンションは限られていることもあり、すぐわかってしまうという。また、東京と地方ではファン層の違いがあると手束さんは指摘する。