潤いを洗い流さないため、クレンジングはジェルや洗浄力の弱いクリームタイプを使い、化粧を軽く浮き上がらせる程度でよい。化粧が少し残っていても、その後で固形セッケンを泡立てて洗い流せる。洗った後はセラミドの入った美容液で保湿を。セラミドの濃度が高いと乾燥しにくい。
肌以外の面からのケア方法も考えたい。
吉木院長は「貧血になると、肌も乾燥しやすくなります。肌は血液から栄養をもらって新陳代謝しています。肌の状態をよく保つため、鉄分を補って貧血を治した方がよいです」という。
たばことカフェインは血流を悪くし、アルコールは水分バランスを崩して脱水症状を生みやすいので、要注意。最後に、この時期、肌ケアの面から食べるとよい食事は何だろうか。野村院長のオススメは鍋料理だ。
「皮膚のもとになるたんぱく質を肉や魚などから摂取でき、ビタミンEを野菜からとることができます。肌によい食材を食べるだけでなく、体が温まって血の巡りもよくなり、肌の新陳代謝も促されます」
食卓で鍋を囲めば部屋の加湿にもなり、「一石三鳥」。乾燥肌はどうしようもないとあきらめていた方、こうしたアドバイスを試してみてはどうだろうか。
(本誌・岩下明日香)
※週刊朝日 2019年1月4‐11日合併号より抜粋