「彼女はいろんなテレビ番組に出演していて、何度か共演し、スタッフらと食事に出かけたこともある。そこでアラビア語の入門書をもらったような記憶もありますね。アラビア語が流暢にできるというからすごい人なんだなと思っていたけど……」

 そんな小池氏に対する印象は、その後大きく変わっていったという。

「彼女はつねに権力に近づこうとする人。政治家にデビューしたのは日本新党の細川護熙内閣のときで、細川さんに近づいたと思ったら、いつの間にか小泉純一郎元首相ににじりよって、小泉内閣の時に環境大臣を務めた。劇場型の手法は小泉さんから学んだのでしょう。小池氏は2008年に麻生太郎氏と総裁選を争い、6年前の安倍晋三首相と石破茂自民党幹事長が争った総裁選で、石破さんの応援にまわったようだから、自民党主流から遠ざけられたようです。このままでは鳴かず飛ばずと思ったのか、都知事になることで政治生命を延ばした」

 昨年の総選挙では、「希望の党」を設立し、再び国政に打って出ようとしたが、自らの「排除」発言で失速した。

 永田町関係者によると、そんな小池氏の悲願は、東京五輪を自らの手で迎えることだという。先月投開票があった沖縄知事選で、自公などが推薦する佐喜真淳氏の応援に沖縄入りしたのもその一環だと、舛添氏は見る。

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「自民党の首脳部へのゴマすり」