川原 陸 投手・3年、創成館/長崎大会優勝 3年ぶり2回目、185センチの長身から最速141キロの直球を投げ下ろす大器。長崎大会決勝は古豪海星と対戦、完投勝利を挙げた。昨秋の明治神宮大会で大阪桐蔭を破り、今春の選抜も8強入り。優勝候補の一角に挙げられる
川原 陸 投手・3年、創成館/長崎大会優勝 3年ぶり2回目、185センチの長身から最速141キロの直球を投げ下ろす大器。長崎大会決勝は古豪海星と対戦、完投勝利を挙げた。昨秋の明治神宮大会で大阪桐蔭を破り、今春の選抜も8強入り。優勝候補の一角に挙げられる
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 最多56校が参加する夏の甲子園大会は8月5日に開幕し、熱戦の火ぶたが切られる。9月3日から9日まで宮崎市で開催される「第12回 BFA U18アジア選手権」に参加する日本代表「侍ジャパンU18代表」の第1次候補選手たちも、全国3781チームが出場した地方大会で、甲子園の頂点を目指し、白球を追いかけた。

【フォトギャラリー】見逃せない! 今夏、熱戦を繰り広げた高校球児たち

■川原 陸 投手・3年/創成館
長崎大会優勝/3年ぶり2回目
185センチの長身から最速141キロの直球を投げ下ろす大器。長崎大会決勝は古豪海星と対戦、完投勝利を挙げた。昨秋の明治神宮大会で大阪桐蔭を破り、今春の選抜も8強入り。優勝候補の一角に挙げられる

■吉田輝星 投手・3年/金足農
秋田大会優勝/11年ぶり6回目
最速150キロの直球に多彩な変化球を織り交ぜ、緩急をつけて三振の山を築く、注目の右腕。1984年に桑田真澄と清原和博の「KKコンビ」を擁したPL学園に善戦したときのフィーバー再来が期待される

■野村佑希 投手・3年/花咲徳栄
北埼玉大会優勝/4年連続6回目
史上7校目の夏連覇を目指す同校の4番でエースを務める。高校通算56本塁打の長打力はもちろん、投手としては185センチの長身から最速146キロの直球を投げ下ろす。スライダーの切れも一級品

■小園海斗 内野手・3年/報徳学園
東兵庫大会優勝/8年ぶり15回目
1年生から強豪校のレギュラー。昨夏は2年生ながらU18ベースボールワールドカップに出場し、主力として活躍。右投げ左打ちで、走攻守の三拍子そろったプロ注目の超高校級遊撃手

■根尾 昂 内野手・3年/大阪桐蔭
北大阪大会優勝/2年連続10回目
投げても見事なマウンドさばきの“二刀流”。岐阜県飛騨市出身で、中学2年の冬、全国中学生スキー大会アルペン競技の男子スラローム(回転)で優勝し、世界大会に出場。身体能力の高さは折り紙付き

■佐々木朗希 投手・2年/大船渡
岩手大会3回戦敗退
地方大会の話題をさらった球速154キロの2年生右腕。2回戦はシード校盛岡三を相手に完投勝利を収めたが、3回戦は登板せず、チームは敗退。来年への伸びしろを感じさせた期待値抜群の大型投手

■増居翔太 投手・3年/彦根東
滋賀大会準々決勝敗退
今春の選抜で花巻東(岩手)を相手に九回まで無安打無得点を演じ、一躍全国区に。171センチながら、最速140キロの頭脳派左腕。公立進学校の春夏出場が期待されたが、この夏は準々決勝で敗れた

※データは7月31日現在。週刊朝日増刊「甲子園2018」は8月2日発売予定

(文/本誌・緒方麦)

週刊朝日 2018年8月10日号

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