SNSで「売文で糊口をしのぐ大センセイ」と呼ばれるノンフィクション作家・山田清機の『週刊朝日』連載、『大センセイの大魂嘆(だいこんたん)!』。今回のテーマは「コンサルタント」
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経営コンサルタントという商売は、なかなか興味深いものである。本を出版する人も多いので、一見、大センセイのような物書き稼業と境界を接しているようだが、実際は、まったくもって異なる存在である。
実を言うと、大センセイ、数年前にある経営コンサルタントと一緒に仕事をしたことがある。某有名コンサルティング会社から独立して、仲間と事務所を構えている人であった。
仮にAさんとしておくが、Aさんは一緒に仕事を始めるにあたって、こんなことを言うのである。
「ヤマダさん、スーツ持ってますか」
「就職のときに買ったのがあるけど、たぶんカビが生えてると思います」
「じゃあ、スーツは一着でいいんで、ネクタイを二、三本買ってください。ネクタイ替えれば、同じスーツだってわかんないから」