──女性のフェチは?
それはありますよ。ぜったい言わないですけどね。墓場まで持って行こうと思ってます。ただ一人で見て、グッときてます(笑)。
──本作のように、友達と同じ女性を好きになったことはありますか?
ないですね……。友達と好みはかぶらないです。この話には、女性に決める権限がないという時代背景がありますが、現代においては、もし友達とかぶったとしても、「おい!」ってことにはならないと思うんですよね。最終的に決めるのは相手だし。
──好きなタイプは?
そう聞かれたら「ブスが嫌い」って言ってます。ブスじゃない人が好きですね。そういうこと言うと、ホント怒られちゃう時代ですけどね(笑)。
──「ブス」というのは、どんな人ですか……?
内面っていうのは絶対に表に出るものなので。それは間違いないと思います。世間一般的に、見た目で「すごい美人だよね」と言われている人がいたとしても、内面が伴ってない人というのは、なんか違うな、惹かれないな、と思うし。それはもう、逆もしかりだと思いますけどね。
──仕事人間ですし、お付き合いする女性に「私と仕事、どっちが大事なの」って言われそうです(笑)。
アハハ(笑)。この仕事をしていると、いろんなことに気を使わないといけませんけど、39年間誰とも付き合わなかったかと言うと、そんなこと言ったらうそになっちゃう。そんなわけないんですよ。傾向としてよくあるパターンは、「いろいろ大変だよ」とか、「我慢しないといけないこともたくさんあるよ」とか話すと、女の人も最初は、「それでもいい」って言うんですよ。それが日がたつとともに、「これ、いつまで続くの?」って言い始めるんです。「おい! お前、言うてることちゃうやんけ」って思います(笑)。まあ、そういった意味でも、非常にかわいそうじゃないですか。だから、付き合うっていうのは慎重になりますよ。相手に迷惑かけることになると思いますしね。