「墓場まで持っていく」秘密とは?(※写真はイメージ)
「墓場まで持っていく」秘密とは?(※写真はイメージ)
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 18年間、堂本光一は「SHOCK」の座長として帝国劇場の舞台に立ち続けてきた。大切にしてきた仕事への思いから、ストイックな体づくり、筋の通った恋愛観まで、たっぷり語ってもらった。

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──「ナイツ・テイル‐騎士物語‐」は17年ぶりの新作舞台ですね。海外スタッフも多い大作です。

 とんでもないことになったな、という思いです。数年ごしに思い描いていたことではありましたが、ふたを開けてみれば、思っていた数倍のスケール。キャストも、脚本や音楽などのスタッフも、第一線の方が集まっているわけですから、その中で自分がやらせていただくこと自体が大変なことだな、と。

──本作はシェークスピア作品を下敷きに、一人の女性をめぐる、いとこかつ親友との敵対を描いています。以前、ご自身が見るなら悲劇が好きとおっしゃっていましたが、演じる際はどうですか?

 表現的にも性格的にも、自分の持ち合わせているものが、どちらかというと「陰」のほうですからね。歌い続けている楽曲にしても、声自体がメジャーではないので、マイナー調なものが多いですし。底なしに明るい性格でもありませんしね。とはいえ、演じるときに役の人格はあまり意識していませんよ。自分に近いところを探すわけでもなく、ナチュラルに、台本から受けたものを感じながら作っていきますね。

──本作のような、友人かつライバルはいますか?

 正直、いませんね。ですが、まわりが勝手にそう決めてしまうことのほうが多くて。たとえば「KinKi Kids」も2人組なので、そうとらえられがちですけど、実はお互い何も意識していません。本当に向き合わなきゃいけない相手は自分。それは誰しもそうなんじゃないかな。誰かを意識することを全否定するわけではないですけど、そればっかりにとらわれてしまうと、それ以上にもならない。もっと、自分に足りないことや、自分がすべきことは何かを考えて、模索することのほうが大事かな、と思います。

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