プロゴルファーの丸山茂樹氏は、問題になっているプロアマ問題について、自らの考えを明かす。
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いやはや、残念な事態になってしまいました。僕にとって日大ゴルフ部の後輩にあたる片山晋呉(45)の一件です。
みなさんご存じだと思いますけど、5月30日にあった「日本ツアー選手権森ビル杯」のプロアマ大会での話です。同じ組のアマチュアのお客さんが、片山の応対に激怒して1ホールだけで帰ってしまった。どうやら翌日からの試合のために、自分の練習の方を優先させてしまったみたいです。
日本ゴルフツアー機構は片山の処分を検討するそうです。また、ツアー選手会の会長を務める石川遼(26)が「ツアー改革をはじめた矢先、このような事態が起きたことは遺憾で、とても残念です」と陳謝のコメントを出しました。
ほんとに残念です。どんな形であろうが、こういう問題が起きてしまった。僕も長くプロゴルファーやってますけど、こんなケースは見たことも聞いたこともないです。プロアマでお客さんとトラブルなんて。
ちょっとビックリしてるっていうかですね、何が起きたんだろうという感じで。いろんなところから話を聞いて、だいたいのことは分かりましたけどね。何にせよ、お客さんを怒らせたってことはもう絶対的に反省しなくちゃいけないですよね。
支えてくれるみなさんとどう向き合っていくのか、改めて見つめ直さなきゃいけないという思いがありますね。プロアマで片山と同じ組になった方は、彼との一日に期待してた部分があったと思うんです。そこに大きなギャップがあったんだろうと思うんです。「何だよ、こんなのかよ」と。もう一回、足元をしっかり固めてやっていくしかないですよ。
アメリカでも、試合前日の水曜日にプロアマがあります。日本に比べると、相当フランクな感じです。基本的にアメリカのプロアマは「おはようございます」って会って、「はい、さよなら」という感じで。英語って敬語がないからか、目上の人とも会話がしやすいんですよね。