死亡保険や医療保険などの保険料が、この春、変わる可能性がある。それを見越して、一部の金融関係者から「3月までに、祖父母が孫に医療保険をプレゼントすればお得」との声が出ている。一体どういうことなのか。そして、本当に得なのか。
ある金融マンが言う。
「お金に余裕がある高齢者が今、孫に医療保険をプレゼントするとお得です。もっとも期間限定。3月までに加入できた場合ですが」
なぜ3月までで、それも対象が医療保険なのか。
この4月、生命保険会社が保険料を決める際の基準となる「標準生命表」が11年ぶりに改定される。平均余命などを男女別、年齢別にまとめたもので、改定は医療技術の進歩などで寿命が延びたことによる。金融マンが続ける。
「亡くなるリスクが減ったので、死亡保険の保険料は下がります。しかし、長生きすると病気やけがで医者の世話になるリスクが高くなり、かつ回数も増えます。そう、医療保険の保険料は、逆に値上げされる可能性があるのです」
要は、値上げ前の駆け込みをねらうわけだ。