
──浮所さんの考える、ジャニーズの魅力とは?
夢の国と似ている気がします。非現実的な空間を作り出す力があって、普段の嫌なこととか疲れることを忘れさせてくれる。学校とか仕事とか育児とかいろいろあっても、明日からまた頑張ろうっていう気持ちになれる。美 少年も、嵐さんみたいに国民的スターとして誰もが認めるグループになれたらいいな、という夢はありますね。
──3月から、美 少年としては初の全国アリーナツアーが始まります。
やっぱりコンサートって僕らジャニーズの一番メインの仕事なので、懸ける思いはメンバーそれぞれすごいです。舞台[1月に上演された「JOHNNY’S World Next Stage」]期間中も、どんなセットにしようか楽屋で話してました。今回のツアーのタイトルは「We are 美 少年~Let’s sing it~」。これが美 少年ですよって伝えることをテーマにしています。
──新曲「吉吉 Bang!Bang!」の注目ポイントは?
振り付けですね。みんなで楽しくノレるこの曲を一番うまく表現してくれそうな振付師さんを、今回、僕たちが指名させていただいたんです。メンバー同士のアイコンタクトとか、みんなで「カモーン」って指スマを始める[※拳を握り親指を立てる]とか、そういうグループの仲良し感が見られると思います。
え、タイトルが「すきすきワンワン!」に似てる? たしかに……狙ったわけではないです(笑)。楽曲を作ってくれた方、「すきすきワンワン!」知ってたのかな? 浮所もびっくりです!
──4月からは大学4年生。大学生活最後の一年でやりたいことは?
今さら?って感じなんですけど、キャンパスライフを楽しみたいなと思ってて。コロナで最初は授業がリモートだったから友達とも会えないし、お仕事をしていると学校に行く時間がなくて。
だから、普通の大学生の生活がしてみたいです。5時に講義が終わって、中人数ぐらいで夜までゆっくりご飯を食べて……。忙(せわ)しないスケジュール感で働いているので、大学生っていうものを味わってみたいですね。
(構成/本誌・大谷百合絵)
取材終了後、テーブルに用意していたクッキーを見て、「これ好きなんですよー!」とにっこり。浮所さんの取材の直前、岸さんが「これ、浮所くんが一番好きなお菓子なんで、僕は我慢しておきます」と話していたことを伝えると、「あとでお礼言います!」と、両手ですべてのクッキーをわしっと掴み、パンツのポケットに詰めてはみ出させていた。
※週刊朝日 2023年2月24日号