阪神側では当初、『こんなに払うんか?』と(笑)。糸井は膝に古傷があり、天然芝の球場でやったほうが選手寿命が延びるとアドバイスされたことも甲子園を本拠地とする阪神への移籍の要素で、その再発の懸念もある選手ですからね」(スポーツ紙デスク)

 糸井を迎えるにあたり、一度は福留孝介外野手を一塁手にコンバートすると語った金本監督。しかし数日後、ライト・福留、センター・糸井と前言撤回した。

「監督は糸井にライトをさせたかったんです。だけど福留がコンバートを断った。福留の意地とプライドでしょう。監督、ブレブレでしたね(笑)」(同)

 当の糸井は25日の入団会見で「キャリアハイを目指す」と言っていたが……。

「今は球団もマスコミも金本監督になびいてて、疑問を感じていても面と向かって言いはしません。だけど負けが込んでくると一挙に手のひら返しするのが阪神という球団です。糸井は、そんなプレッシャーに耐えられるタイプではない、と言われてます」(同)

 期待が大きければ大きいほどチームが勝てないときは戦犯扱いされるのが人気球団の看板選手の宿命だが……。

週刊朝日 2016年12月9日号

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