

今年は不倫の「当たり年」。ベッキー騒動以来、タレントや政治家らの不倫が次々に取り沙汰された。不貞行為は民法に抵触する。どうして人はそれを止められないのか。長年、不倫事情を取材しているライターの亀山早苗さんに、不倫事情に興味津々のコラムニスト・石原壮一郎さんが迫る。
──不倫が世の中から消滅することはなさそうです。自分や配偶者が当事者になる可能性も否定しきれません。大人として、転ばぬ先の杖として、不倫の実情と心得を知っておきたいところ。不倫をテーマにした本を何冊も出している亀山さんですが、不倫を勧める意図はないんですよね。
亀山:もちろんです。ただ、人にはそれぞれ事情があるので、否定や非難をする気もありません。
──今年は不倫への風当たりが強まっています。一般の人たちも「ちょっと控えようか」という雰囲気なんでしょうか。
亀山:あのたたかれっぷりを見て、あらためて「あっ、バレたらたいへんなことになるんだ」と気づいた人はいるようです。でも、とくに控えてもいないし、減ってもいないでしょうね。一般人はネットやメディアで責められるわけじゃないし。
──責めるのは、自分の妻か夫、あるいは相手側のパートナーくらいですよね。
亀山:最近よくあるのが、妻が夫の不倫相手に電話をして「ちょっとお話があるんですけど」と呼び出すケース。「裁判をしてもいいんだけど、あなたも親御さんや会社に知られたら困るでしょ」と言って慰謝料を取るんです。最初は「300万円」と高めに要求して、最終的には100万円ぐらいが相場らしいですよ。ネットの発達で、慰謝料を要求できるという知識やノウハウが広まったんでしょう。不倫をする場合も、された場合も、とにかく女が我慢しなくなったということが、最近の顕著な傾向です。
──チャンスがあれば、我慢せずに飛び込む女性が多いということですね。うーん、ケ、ケシカラン。
亀山:なんだか顔がニヤけてますよ(笑)。とくに40代の女性が、セックスレスの夫とこのまま年を重ねていくことに我慢できなくて、不倫に走るケースが多いですね。彼女たち、いや相手の男性もですけど、けっしてセックスだけが目的ではありません。手をつないで歩いたり相手のことを考えたり、そういったプラトニックな要素と、今まで知らなかった激しい性的快感がほしいという欲求の両方が詰まっているんです。
──さらに、いけないことをしているという罪悪感もセットでついてくる。