47歳になった、プロゴルファー・丸山茂樹氏が自分のこれからのこと、10月に行われる日本オープンなどについて語る。

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「ANAオープン」(9月15~18日、札幌GC輪厚【わっつ】コース)に出るため、北海道に入りました。そしてここで47歳の誕生日を迎えました!

 ロサンゼルスにいる息子の奨王(ショーン・16)が、テレビ電話でお祝いのメッセージをくれました。父の日と誕生日はいつもそうなんです。日本で高校生ぐらいだと、なかなかこういうのって恥ずかしいもんでしょうけど、そのあたりは向こうでの生活が長いから、アメリカ人っぽくなってるのかもしれませんね。うれしいもんです。

 もう50歳まで3年になっちゃいました。早いもんですよね。左手親指の慢性亜脱臼がなんとかよくならないものかと、いろんな方法を探ってるんですけどね。なかなか……。

 自分の中ではもう50歳からのシニアツアーのことを考えてます。全試合ドベでもいいから、アメリカのシニアの「チャンピオンズツアー」でやってみたいという意欲があります。そこへ向かって、いろんなことを考えて、やっていこうと。これが47歳の抱負ですね。

 日本のゴルフ界に対しても、僕にできることはやっていきたいです。まだ青木功さん(74)が日本ゴルフツアー機構(JGTO)の会長になられたばかりですから、いろんな角度から意見を出し合って、青木政権を支える形で役に立てたらと思ってます。ジュニアに対する取り組みはもう、これまで通りにね。スタッフのみんなといろんな企画を考えて、前回より今回、今回より次回ということで、先を見ていろんなことを取り入れたいです。

 今年の「日本オープン」(10月13~16日、埼玉・狭山GC)はアダム・スコット(豪、36)、松山英樹(24)、石川遼(25)のそろい踏みになりました。日本ゴルフ協会(JGA)には3人を予選ラウンドで同組にしようというプランもあるようなんですけど、そうするとなんだか興行みたいになっちゃって変な感じなので、そこはもう、自然な感じで分けた方がいいんじゃないですかね。3人が注目されるのは当然ですけど、3人のための試合じゃないですから。

 
 遼は今年の2月に腰痛で米PGAツアーを離脱しました。この日本オープンに出たあと、マレーシアでの試合から米ツアーに復帰です。公傷制度が適用されて、2016−17年シーズンは20試合程度に出られるそうです。

 とりあえずは、気楽な気持ちでプレーしてほしい。1試合1試合じゃなくて、20試合トータルでどうしようと考えた方がいいんじゃないですか? 日本では試合に出れば優勝争いなんですから、絶対同じようなことができるはずなんです。あとはもう気持ちの問題だと思うんですね。周りの選手が距離が出るからといって力んだりしないで、自分のゴルフに徹するのがいいですよ。

 米ツアーの入れ替え戦は4試合あるんですけど、岩田寛(35)は初戦を予選落ちしました。かなり苦しくなりましたね。こないだ日本の試合で会ったときも元気なかったです。何とかきっかけをつかんでほしいですけどね。ダメならもう、まっすぐに受け止めて、下部ツアーで次の一歩を踏み出してほしいと思います。

週刊朝日  2016年9月30日号